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ステンレスの性質について

今回はステンレスの性質についてお話したいと思います。

ステンレスでよく知られている性質として、
”磁石に付かない”ということがあります。

これら磁石に付かないものは、ステンレスの中でも
オーステナイト系ステンレスと呼ばれています。

しかし、ステンレスには磁石に付くものもあります。
マルテンサイト系ステンレス、フェライト系ステンレス
がそれにあたります。

三つに大別した上記のステンレスについて、もう少し細かく見ていきます。

(1)オーステナイト系(Cr-Ni系-18Cr-Ni)・・・代表SUS304・XM7
  ・この鋼種はステンレスの中でも高耐食性・耐薬品性・強靭性に優れ、
   非磁性であり、焼入れ硬化はしないが加工硬化性が著しい。
  ・通常オーステナイト系は非磁性で磁石に付かないが、
   冷間加工等変形を伴う強い力がかかると
   その部分の結晶構造が変化し磁性を持つようになる。
   ゆえに、転造で製造されるネジは若干磁性がある。

(2)フェライト系(Cr系-18Cr)・・・代表SUS430
  ・焼入れによる硬化は出来ない。磁性あり。
   耐食性はマンテルサイトよりは優れている。
  ・熱の大きな変化に対しての、繰り返しのストレスに強いので、
   特に熱を利用する機器での使用が多い。

(3)マルテンサイト系(Cr系-13Cr)・・・代表SUS410
  ・焼入れによる硬化性が優れているので耐磨耗製品に多く使われる。
  ・磁性がある。耐食性が他の鋼種に比べて劣る。

このように一口にステンレスといっても、いろいろな性質を
持ってるので様々な環境で使用されているようです。

いいところ、弱いところ一長一短あって
なんだか人間みたいだなあ、と少し思いました。
いろんな面があって面白いですね。

ざっと端的に書いてきてしまいましたが、
みなさんにうまくお伝えできたかなー・・・。

ちょっと心配ですが、二回続けてステンレスのことを
お話したので、次は実験のことでも書きたいなあ・・・。

それではまたー!
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こんにちはモモです。

あっという間に9月ですね!

みなさんはこの夏どう過ごされましたか?
私は久しぶりにお盆に母の実家に行ってきたり
 (昔よりリスニングができるようになった気が・・・でも方言は難しい)、
潮干狩りに行ったり
 (照り返しでガッツリ日に焼けて、悲しい)、
人生初のスイカ割りに挑戦したり
 (まあ、分かってましたけど空振り)、
思いのほか夏らしい日を過ごせたかなぁ、という感じです。

9月になりはしましたが、まだまだ暑いですね。
夜に窓を開けると、時折涼しい風が通るので
秋は少しづつ近づいているようですが、
今は体が一番疲れている時期かもしれません、
みなさんも気をつけてくださいね~!

さて。前回ステンレスのことをちょろっとやりましたが、
今回は、もう一歩進んでステンレスのより細かい性質など、
書いていきたいと思います。
ところが、もう時間が来てしまいました。
近いうちにまたー。
         
プロフィール

katsukiss

Author:katsukiss
有限会社勝木製作所と申します。
オーダーメイドのボルト屋です。火力発電、原子力発電、LNGプラントに使うバルブ用のボルト、ナット製作をはじめ、機械部品や、半導体装置に使う小ネジ、ワッシャーなども製作しております。特殊鋼(ニッケル、ハステロイ、インコネル、チタン材質等)のボルト、ナット製作が得意です。すべての製品にミルシート(材料試験成績書)を発行できます。

御用命、お問い合わせは下記のホームページまで
↓↓↓↓

http://www.katsuki-ss.com/

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