ねじの歴史 2
「ねじの歴史」と言う事で、いろいろなサイトを検索してた中に、下記のようなクイズがありました。
1)日本人が初めて見たネジは何に使用されていたでしょうか。
a. 初めて輸入した初期の旋盤のおやネジに使用されていた。
b. 献上された時計のふたを止めるために使用されていた。
c. 種子島の火縄で銃身の後ろを止めるために使用されていた。
これは昨日書いたので、3番が正解ですね。
2)どうやって、それと同じようにボルトにネジを切ったのでしょうか。
a. ひもとやすりで削った
b. 元のボルトを使用して転造した
c. ろう形にして鋳造した
これは、借りてる本から言えば1番が正解でしょうね。
そちらのサイトでの答えは(サイトどこか忘れました・・・)
では、そのボルトのネジをどのようにして切ったのでしょうか?(ネジの利点は分解・組立が出来る事により保全や部品の交換が容易に出来る)それは、棒に墨を付けた糸を螺旋状に巻いて外し、その墨の後をやすりで削りました。しかし、ピッチを一定にするのが難しいのです。その後、ピッチを一定にするために糸をある角度で延ばして置き、その上に棒を転がして糸を巻いていったのです。
なるほど、墨を付けた糸をらせん状に巻くとは、なかなか考えたものです。
しかし、こういったやり方では、いつも同じ規格で作成するのは難しかったでしょうね。
ところで、余談なのですが、種子島の領主にねじの模作を命じられた八板金兵衛にまつわる秘話がありました。
ねじの模作に難航していた金兵衛はその技術をポルトガル人に尋ねたのですが、金兵衛の娘、若狭(わかさ・17歳)が自分の嫁になるならば教えようと交換条件を出したのです。
若狭は、金兵衛にとって国産鉄砲の完成は島主の命令でもあり、そして金兵衛の悲願でもある事を知っていました。
父の仕事完遂と、遠い国へ嫁がなければならないという不安の板ばさみで迷い苦しんだ挙句、若狭は意を決してポルトガル人の妻となったのです。
記録に残っている日本人と西洋人の結婚はこれが最初だそうです。
日本のねじの発展には、1人の女性の犠牲があったのですね。
http://www5.synapse.ne.jp/sakaiya/Info/Tane1.html#T02 参照
さて、話は西洋に戻りますが、向こうでも木製ののねじ切り旋盤を使用しており、試行錯誤の連続であったようで。
ダ・ヴィンチのスケッチの中には、ねじ切りの旋盤があったそうです。
2本の親ねじ、スライドレスト、換えの歯車まであり、近代的な構想のものだったようです。

↑
ダ・ヴィンチのねじ切り旋盤のスケッチ
またフランスの数学者ジャック・ベッソンも独特のねじ切り旋盤の絵を残しています。

↑
ベッソンの残したねじ切り旋盤の絵
しかし、それらは構想としては素晴らしいものでしたが、木製のものだったため満足のいく金属製のネジは作れなかったのではと言われてます。
1803年にイギリスのヘンリー・モズレーが全金属製のねじ切り旋盤を製作しました。

↑
モズレーの旋盤
それまでは、ボルトとナットは使わない時は、必ずねじ込んでおくか合印をつけておく必要がありました。
ボルトとナットをバラバラにしておいたのでは、ねじ込み可能な相手を見つけるのが不可能で互換性のないものであったからです。
しかし、モズレーが精密ねじの機械加工を可能にしたおかげで、別々に作ったボルトとナットのどれを組み合わせてもねじ込みが可能になり、いわゆるねじの互換性が期待できるようになりました。
1770年代にイギリスに産業革命が興り、鋼板を締結する、ねじとナットは 驚異的な需要になっていきます。
これらのねじ類ははじめのうちは個々の機械メーカーが自製してましたが、やがて専門のメーカがまとめて製作するようになりました。
モズレーの弟子のジョセフ・ウィットウォースは、多くのメーカーが客先から発注される、勝手気ままなピッチ、山形、外径などで作っていたねじを調査し、1841年に「ウィット・ウォースねじ」として標準化します。この標準化により、何処のメーカーのねじも同じ規格となって、イギリスの機械の輸出に大きく貢献します。
続く・・・
********************************
★ボルト・ナット・ネジ 勝木のボルト ★
*全ネジボルト(総ネジボルト)・植え込みボルト・六角ボルト・六角穴付きボルト
*アイボルト(でんでんボルト)・U字ボルト・六角ナット・六角穴付き止めネジ
*ピン・テーパーピン・ステム(弁棒)・プラグ・ワッシャー
*JIS,ASTM規格材ボルト・ナットの製造
*ハステロイ・インコネル・モネル・ニッケル等の難削材からのボルト製造
*ハステロイ・インコネル・モネル・ニッケル等の難削材からのナット製造
*ハステロイ・インコネル・モネル・ニッケル等の難削材からのワッシャー製造
*一般市販品ボルト・ナット・小ネジの販売
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1)日本人が初めて見たネジは何に使用されていたでしょうか。
a. 初めて輸入した初期の旋盤のおやネジに使用されていた。
b. 献上された時計のふたを止めるために使用されていた。
c. 種子島の火縄で銃身の後ろを止めるために使用されていた。
これは昨日書いたので、3番が正解ですね。
2)どうやって、それと同じようにボルトにネジを切ったのでしょうか。
a. ひもとやすりで削った
b. 元のボルトを使用して転造した
c. ろう形にして鋳造した
これは、借りてる本から言えば1番が正解でしょうね。
そちらのサイトでの答えは(サイトどこか忘れました・・・)
では、そのボルトのネジをどのようにして切ったのでしょうか?(ネジの利点は分解・組立が出来る事により保全や部品の交換が容易に出来る)それは、棒に墨を付けた糸を螺旋状に巻いて外し、その墨の後をやすりで削りました。しかし、ピッチを一定にするのが難しいのです。その後、ピッチを一定にするために糸をある角度で延ばして置き、その上に棒を転がして糸を巻いていったのです。
なるほど、墨を付けた糸をらせん状に巻くとは、なかなか考えたものです。
しかし、こういったやり方では、いつも同じ規格で作成するのは難しかったでしょうね。
ところで、余談なのですが、種子島の領主にねじの模作を命じられた八板金兵衛にまつわる秘話がありました。
ねじの模作に難航していた金兵衛はその技術をポルトガル人に尋ねたのですが、金兵衛の娘、若狭(わかさ・17歳)が自分の嫁になるならば教えようと交換条件を出したのです。
若狭は、金兵衛にとって国産鉄砲の完成は島主の命令でもあり、そして金兵衛の悲願でもある事を知っていました。
父の仕事完遂と、遠い国へ嫁がなければならないという不安の板ばさみで迷い苦しんだ挙句、若狭は意を決してポルトガル人の妻となったのです。
記録に残っている日本人と西洋人の結婚はこれが最初だそうです。
日本のねじの発展には、1人の女性の犠牲があったのですね。
http://www5.synapse.ne.jp/sakaiya/Info/Tane1.html#T02 参照
さて、話は西洋に戻りますが、向こうでも木製ののねじ切り旋盤を使用しており、試行錯誤の連続であったようで。
ダ・ヴィンチのスケッチの中には、ねじ切りの旋盤があったそうです。
2本の親ねじ、スライドレスト、換えの歯車まであり、近代的な構想のものだったようです。

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ダ・ヴィンチのねじ切り旋盤のスケッチ
またフランスの数学者ジャック・ベッソンも独特のねじ切り旋盤の絵を残しています。

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ベッソンの残したねじ切り旋盤の絵
しかし、それらは構想としては素晴らしいものでしたが、木製のものだったため満足のいく金属製のネジは作れなかったのではと言われてます。
1803年にイギリスのヘンリー・モズレーが全金属製のねじ切り旋盤を製作しました。

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モズレーの旋盤
それまでは、ボルトとナットは使わない時は、必ずねじ込んでおくか合印をつけておく必要がありました。
ボルトとナットをバラバラにしておいたのでは、ねじ込み可能な相手を見つけるのが不可能で互換性のないものであったからです。
しかし、モズレーが精密ねじの機械加工を可能にしたおかげで、別々に作ったボルトとナットのどれを組み合わせてもねじ込みが可能になり、いわゆるねじの互換性が期待できるようになりました。
1770年代にイギリスに産業革命が興り、鋼板を締結する、ねじとナットは 驚異的な需要になっていきます。
これらのねじ類ははじめのうちは個々の機械メーカーが自製してましたが、やがて専門のメーカがまとめて製作するようになりました。
モズレーの弟子のジョセフ・ウィットウォースは、多くのメーカーが客先から発注される、勝手気ままなピッチ、山形、外径などで作っていたねじを調査し、1841年に「ウィット・ウォースねじ」として標準化します。この標準化により、何処のメーカーのねじも同じ規格となって、イギリスの機械の輸出に大きく貢献します。
続く・・・
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★ボルト・ナット・ネジ 勝木のボルト ★
*全ネジボルト(総ネジボルト)・植え込みボルト・六角ボルト・六角穴付きボルト
*アイボルト(でんでんボルト)・U字ボルト・六角ナット・六角穴付き止めネジ
*ピン・テーパーピン・ステム(弁棒)・プラグ・ワッシャー
*JIS,ASTM規格材ボルト・ナットの製造
*ハステロイ・インコネル・モネル・ニッケル等の難削材からのボルト製造
*ハステロイ・インコネル・モネル・ニッケル等の難削材からのナット製造
*ハステロイ・インコネル・モネル・ニッケル等の難削材からのワッシャー製造
*一般市販品ボルト・ナット・小ネジの販売
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このエントリーのカテゴリ : ねじについて
ここのハガネは「YSSヤスキハガネ」として世界ブランドを確立していますから
ひょっとしたらこういった古代の鉄の神秘的な謎を科学的に解明し、新製品
を作り出しているのかもしれません。ちょっとファンタジーすぎか?